3月
手紙に書く季語は、月によって書く言葉が決まっています。3月の季語(時候の挨拶)の定型版です。
◎3月に使う手紙の季語の基本編◎
早春の候
軽暖の候
春暖の候
春分のみぎり
麗日のみぎり
春色のみぎり
◎3月に使う手紙の季語の応用編◎
〜季節の言葉を使った時候の挨拶の例文〜
風はまだ寒く
日増しに暖かさを増し
寒さも緩み
春寒しだいに緩み
春色とみに濃く
つぼみも膨らむころ
桃の蕾もふくらみ
急に春めいて
木々の緑日ごとに色めく季節
日毎にのどかになり
菜の花は今が盛り
暑さ寒さも彼岸までと申しますが、
真っ白なこぶしの花が飛び立とうとする鳥のよう
桃の花香るこの季節、少女のころを懐かしく思い出します。
今日、通りかかった花屋さんに春の色と香りがあふれていました。
ひと雨ごとに春を呼ぶと思えば、雨降りの日も心楽しく、
ゆうべはふきのとうのてんぷらが食卓にのぼりました。
◎コラム◎
春を待ちわびる言葉は「3月」の時候の挨拶にふさわしいですね。
季語は、「時候」「天文」「地理」「人事」「行事」「忌日」「動物」「植物」の9ジャンルに分類されます。
「時候」は、季節・月の名称など、「天文」は気象に関すること、「地理」は山・川・海・陸地などに関すること、「人事」は生活に関すること、「行事」は年中行事、「忌日」は有名な人の忌日、「動物」は動物一般(食物に含まれるものを除く)、「植物」は植物一般(食物に含まれるものを除く)、「食物」は食べ物一般 を指します。